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AZ mam(あずまむ)です🐾
子育て中の看護師を目指す30代です
本日は血液検査の基準値と基準値ではない場合にどういった疾患や病態が考えられるのかを簡単にまとめました。
もちろん血液検査はデータの一つなので検査結果だけで断定できないかもしれませんが、「この結果だとこの疾患が考えられるので、こんな看護をしよう」とアセスメントにもつながる大事な部分になります。
看護師国家試験では状況設定問題を解くにあたって必要になってきますので是非覚えておきましょう。
基準値と合わせて疾患や病態も覚えておくことで臨床でも少し役立つのではないでしょうか✨
※検索から調べたい単語を入力すると、サイト内のあてはまる記事がでてくるので便利です
機能ごとの検査値基準
大きくどこの臓器や病態に関連しているのかでカテゴリーをわけて基準値や疾患・病態をまとめています。
肝機能
【基準値】
・AST (10~30U/L↓) … 肝臓+心筋や腎臓にもある
・ALT (5~30U/L↓) … 肝臓の中に最も多い
【疾患・病態】
・幹細胞が壊れるとAST・ALTともに上昇↑ … 急性肝炎
・AST>ALT … 肝硬変、肝臓がん等
・AST<ALT … 慢性肝炎、脂肪肝等
・ASTのみ上昇↑ … 心筋梗塞、溶結性貧血等
腎機能
【基準値】
・BUN (8~20.0mg/dl↓) … たんぱく質を処理した老廃物
・ Cr (男0.5~1.0↓、女0.4~0.8↓) … 筋肉を使った後の老廃物
・eGFR (90.0ml/min/1.73㎡↑) … 腎臓の機能を示す指標
【疾患・病態】
・腎機能が悪いと排出✖ → BUNとCr↑、eGFR↓(eGFRの数値によってステージ1~5に分類される)
膵機能
【基準値】
・AMY【アミラーゼ】 (血液:40~130、尿:55~547) … 膵臓と唾液腺で作られる消化酵素
【疾患・病態】
・炎症などで細胞が壊れる → アミラーゼが血中に↑
・ P型 … 膵臓から分泌 → 急性膵炎、膵がん
・ S型 … 唾液腺から分泌 → 流行性耳下腺炎
※アミラーゼ↑の時は型を測定する
電解質
【基準値】
・Na (135~145mEq/L) … 身体の水分バランス
・K (3.5~5.0mEq/L) … 神経の伝達、筋肉・心臓の収縮
・Cl (100~110mEq/L) … Naと連動、水分やpHの調整
【疾患・病態】

凝固
【基準値】
・PLT (15~35万) … 出血時に血液を固めて傷を防ぐ(一次止血)
・PT (PT-INR)(10~12秒) … 血管外の因子からおこる凝固
・APTT (30~40秒) … 血管内の因子からおこる凝固
・FDP (180~320mg/dl) … 凝固因子が増加しているか評価
・Dダイマー (0.5μg/ml) … 血栓があるか評価
【疾患・病態】
・PT・APTT延長 … DIC、重度の肝障害、ヘパリン使用時
・FDP・Dダイマー↑ … 血栓の形成(DVCなど)
血糖
【基準値】
・BSグルコース (80~110mg/dl空腹時) … 血液に含まれるブドウ糖の濃度
・HbA1c (4.6~6.2%↓) … 直近1~2か月の血糖の平均
【疾患・病態】
HbA1cが6.5%↑だと糖尿病
栄養
【基準値】
・Albアルブミン (4.0~5.0g/dl↑) … 血液中の60%を占めるたんぱく質 (3週間前の栄養状態)
・TP総蛋白 (6.5~8.0g/dl) … 血液中のたんぱく質の総量
【疾患・病態】
・ Alb↓ … 肝機能障害、ネフローゼ症候群 ※3.5g/dl以下↓は低栄養
・Alb↑ … 脱水の可能性
・Alb↓CRP↑ … 感染、炎症、術後など
貧血
【基準値】
・RBC赤血球 (男400~500、女380~480) … 酸素を全身に運ぶ
・ Hb (男14~18、女12~16) … 血中に含まれるたんぱく質
・Ht (男40~50%、女35~45%) … 血中の赤血球の容積の割合
【疾患・病態】
・高値↑なら多血症や脱水、 低値↓なら貧血
炎症反応
【基準値】
・WBC (3300~9000) … 細菌や異物を処理する
・CRP (0.3mg/dl ) … 炎症が起こると血中に増加するたんぱく質
【疾患・病態】
・WBCはすぐに急増、CRPは6~12時間以内に急増

検査基準値一覧(印刷可)
印刷してノートに貼ったり、実習用に持ち歩いたりご自由にお使いください😊
またこちらをもとに疾患に関しての理解を深めて臨床に役立ててください。

印刷はこちらをクリック → 検査基準値
基準値の本当の意味と臨床での活かし方
血液検査の基準値というのは、「健康な人のおおよその範囲」を示している目安です。でも、これを「基準値=健康」「基準値外=病気」と単純に考えてしまうのは少し危険です。たとえば、同じ人でも食事のタイミングや水分摂取、ちょっとした体調の変化で数値が上下することがあります。また、基準内にあっても体の不調が隠れていることもあれば、基準外でもまったく問題がない場合もあるのです。
大事なのは「検査値は体の情報の一部にすぎない」という視点です。臨床の現場では、数値だけでなく症状や生活背景、他の検査結果と組み合わせて判断します。たとえばASTやALTが上がっていた場合でも、薬の副作用かもしれないし、一時的な飲酒の影響かもしれません。ひとつの値に振り回されず、「なぜこうなったのだろう?」と考える姿勢がとても大切です。
おわりに
単に数値を暗記するのではなく「この項目は何を反映しているのか」を理解しながら覚えることで疾患に関しての理解も深めることができますね。アルブミンなら「栄養状態や肝臓の合成能」、CRPなら「炎症の程度」など、背景を押さえると知識がグッとつながりやすくなります。基準値を「ただの数字」ではなく「体の声を聞く道具」としてとらえると、学習がもっと楽しくなりますよ。
※自分なりの自習まとめなので、間違いもあるかもしれません💦
学んでいく中で追加点や変更点ができましたら都度訂正していきますので
温かい目で参考までにご覧ください
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ではでは今日も1つでも幸せが多い一日でありますように🐾

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