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AZ mam(あずまむ)です🐾
子育て中の看護師を目指す30代です
本日は消毒薬についてのまとめです。
消毒薬といっても、それぞれ使用できる部位や強さ、何に効くのかの違いがあります。
最後には一覧表もあるので、ご自由にご使用ください。
※ちなみに検索から調べたい単語を入力すると、サイト内のあてはまる記事が
でてくるので便利です
消毒とは?
消毒とは病原微生物の数をどこまで減らせるかによって違いがあります。
まずここでは『消毒』『殺菌』『滅菌』について説明していきます。
消毒
病原性微生物・菌の数を害のない数、感染症を起こさないレベルの数にまで減らすことです。
消毒の主な目的は感染症の予防です。

手指消毒や机をアルコールで拭くなどが消毒ですね!
殺菌
特定の病原微生物・菌を死滅させることです。
ただし極端に言えば100%中1%でも死滅させることができれば『殺菌』と言えるので
病原微生物・菌はまだ残っているが『消毒』よりも高いレベルに清潔にできるイメージです。
滅菌
芽胞を含むすべての病原微生物・菌を死滅させることです。
高水準消毒薬で正しい方法で処理することで『滅菌』が可能です。
消毒薬以外の方法もあるので、そちらは【滅菌】で説明します。

無菌操作が必要な医療器具などは滅菌されているよ
消毒薬の作用メカニズム
消毒薬の効果を理解するには、その作用メカニズムを知ることが大切です。例えば、アルコール系消毒薬は細胞膜を破壊して菌を死滅させます。次亜塩素酸ナトリウムは強力な酸化作用で細菌やウイルスを分解し、高い消毒効果を発揮します。グルタラールのような高水準消毒薬は、タンパク質の変性を引き起こして幅広い微生物に有効です。どの消毒薬も「濃度」「接触時間」を守らないと効果が不十分になるため、正しい使い方が重要です。
消毒薬を使うときの注意点
消毒薬の効果を最大限に引き出すには、使用時の注意点を理解しておく必要があります。エタノールは70〜80%が最も効果的で、30秒以上の接触時間が推奨されます。塩素系は金属を腐食させやすいため、ステンレス製器具には不向きです。また、クロルヘキシジンは皮膚への刺激が少ない一方、ウイルスには効果が弱いという特徴があります。
このように「消毒薬の種類ごとの特性」を踏まえて選ぶことが、失敗しない消毒薬の選び方につながります。
消毒薬を選ぶときのポイント
- 殺菌力の範囲(細菌・真菌・ウイルスに効くか)
- 対象物との相性(金属腐食、プラスチック劣化の有無)
- 人体への安全性(皮膚刺激やアレルギーのリスク)
- コストと入手のしやすさ
これらの観点から、自分の生活や職場に合った薬剤を選ぶと失敗しません。特に「家庭で使える消毒薬」と「医療現場で使う消毒薬」では求められる性能が違うため、まずは目的を明確にすることが大切です。一般用医薬品として販売されているものもある身近な医薬品になりますので、購入される際の参考にしてください。
高水準消毒薬
・グルタラール(ステリハイド)
…すべての菌に対応
手術器具などに使用(刺激が強いので人体には使用しないこと)
中水準消毒薬
・次亜塩素酸ナトリウム(ビューラックス)
・サラシ粉
… ノロウイルスなどの吐物(0.5~1.0%濃度)・血液汚染・HBV,HIV・B型肝炎
※金属腐食性があるので非金属の手術器具など
・ポビドンヨード(イソジン)
… 低毒性・手術時の消毒
・エタノール(消毒用エタノール)
… 70~80%濃度が殺菌力最大
HBV,HIV・手指消毒
・クレゾール(クレゾール石鹼液)
… 排泄物の処理・環境消毒
・フェノール
… 医療器具、排泄物、手指
・オキシドール(過酸化水素)
… 傷の消毒など
低水準消毒薬
・ベンザルコニウム塩化物(オスバン)
… 逆性石鹸のこと。石鹸との併用✖(効果なくなる)
・クロルヘキシジングルコン酸塩(ヒビテン)
… 低毒性、低刺激
・アクリノール
… 低刺激・傷の消毒など
環境と安全に配慮した消毒薬の処理
消毒薬を使用した後の廃棄方法も重要です。次亜塩素酸ナトリウムは大量に流すと環境負荷が大きいため、希釈してから排水するのが基本です。グルタラールなどの高水準消毒薬は専門業者による処理が必要です。適切に処理することで、環境汚染を防ぎつつ安全に消毒を続けることができます。次亜塩素酸ナトリウムはノロウイルスなどにも効果があるので、ご家庭で使う機会もあるかと思います。正しい処理方法を知った上で急な体調不良に備えましょう。
消毒薬一覧(印刷可)
印刷してノートに貼ったり、実習用に持ち歩いたりご自由にお使いください😊
またこちらをもとに疾患に関しての理解を深めて臨床に役立ててください。

印刷はこちらからどうぞ→消毒薬一覧
おわりに
最近はお店の入口に手指消毒薬があることが一般的になっていますね。濃度や使用方法によっては、消毒をしているつもりでも効果がないこともありますので、特徴などを知っておくと医療の場だけではなく日常でも役立ちます。ぜひ消毒薬の特徴を知って正しい消毒方法を覚えておきましょう!
※自分なりの自習まとめなので、間違いもあるかもしれません💦
学んでいく中で追加点や変更点ができましたら都度訂正していきますので
温かい目で参考までにご覧ください
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ではでは今日も1つでも幸せが多い一日でありますように🐾

一緒に頑張りましょう!!
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