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AZ mam(あずまむ)です🐾
子育て中の看護師を目指す30代です
本日は『ビタミン薬』についてのまとめです。
「美容にいいのかな?」「健康にいいのかな?」「食事からだけでは足りないからサプリメントで補おうか?」と何かと身近な成分ですが、一括りに『ビタミン薬』といっても、種類がありそれぞれの特徴があります。なんとなく身体によさそうだから、ではなく特徴を知って自分に必要な『ビタミン薬』を選びませんか?また医療の現場でも使用される機会が多い薬の一つともいえます。処方薬では一般名が使用されますのでこちらも併せて学習することで、使用されている薬への理解が深まりますね。また服薬中の薬がある場合、その相互作用にも気をつけると看護の場で活かせます。
最後には一覧表もあるので、ご自由にご使用ください。
※ちなみに検索から調べたい単語を入力すると、サイト内のあてはまる記事がでてくるので便利です
ビタミンの種類と特徴
『ビタミン』には実は「脂溶性ビタミン」と「水溶性ビタミン」の2種類があります。次にそれぞれの特徴をご紹介します。
脂溶性ビタミン(A・D・E・K)
・脂肪に溶ける性質があり、体内に蓄積されやすい
・過剰摂取すると蓄積して毒性を示すことがある
・吸収には脂肪が必要(脂質の吸収とほぼ同じ吸収経路)
水溶性ビタミン(B群・C)
・水に溶ける性質があり、過剰分は尿として排出される
・体内に蓄積されにくく、定期的な摂取が必要
・熱や水に弱く、調理過程で失われやすい
ビタミン薬一覧
次にそれぞれの『ビタミン成分』について簡単に説明していきます。
ビタミンA
一般名、医療品名 → レチノール酢酸エステル等
効能・効果 → 夜盲症の症状緩和、目の乾燥
肌のターンオーバーの促進
妊娠・授乳時の体力低下時の栄養補助
こどものビタミン補給 等
注意事項 → 1日上限 4000IU
妊娠前後(妊娠3か月ごろまで)の方は要相談
(胎児に先天異常のリスクが高まるため)

目の網膜で光を感知するのに必要な『ロドプシン』というたんぱく質の材料になるよ
『ロドプシン』が作られなくなると暗い場所での視力が低下しちゃいます
ビタミンA油
一般名、医療品名 → レチノール酢酸エステル等
効能・効果 → 傷の治りを促す
夜盲症の症状緩和、目の乾燥
肌のターンオーバーの促進
妊娠・授乳時の体力低下時の栄養補助
こどものビタミン補給 等
注意事項 → 1日上限 4000IU
妊娠前後(妊娠3か月ごろまで)の方は要相談
(胎児に先天異常のリスクが高まるため)
ビタミンB1
一般名、医薬品名 → チアミン、フルスルチアミン
効能・効果 → 神経痛、脚気、筋肉痛、関節痛、疲労回復
便秘、眼精疲労、ビタミン補給、手足のしびれ
神経の正常な働きを維持し、腸管運動促進
眠気による倦怠感を和らげる
炭水化物からのエネルギー産生に不可欠

不足すると末梢神経障害、心不全による全身浮腫(むくみ)や
倦怠感の症状が現れるよ
ビタミンB2
一般名・医薬品名 → リボフラビン酢酸エステル
効能・効果 → 高コレステロール改善、皮膚・粘膜の正常化
口内炎、舌炎、皮膚炎、にきび、目の充血、かゆみ
ビタミン補給、吐き気防止
コレステロールの生合成抑制、排泄促進
中性脂肪抑制、過酸化脂質抑制
(尿が黄色くなっても大丈夫!)
ビタミンB3
一般名・医薬品名 → ナイアシン、ニコチン酸
効能・効果 → 皮膚や粘膜の機能の維持を助ける
ビタミンB5
一般名・医薬品名 → パントテン酸カルシウム
効能・効果 → 皮膚の粘膜の機能の維持を助ける
ビタミンB6
一般名・医薬品名 → ピリドキシン塩酸塩
効能・効果 → 口内炎、口唇炎、舌炎、皮膚炎、手足のしびれ
皮膚粘膜の健康維持、吐き気防止
眠気による倦怠感を和らげる、目の疲れ
たんぱく質の代謝に関与
神経機能の維持(ヘモグロビンの産生に必要)
ビタミンB12
一般名・医薬品名 → シアノコバラミン
効能・効果 → 貧血、ビタミン製剤に配合
目のピント調節助ける、眠気による倦怠感を和らげる
赤血球の形成助ける、神経機能の正常

正常な赤血球の生成と成熟に不可欠なビタミンだよ
不足すると未熟な赤血球が増えて『巨赤芽球性貧血』を引き起こすよ
ビタミンC
一般名・医薬品名 → アスコルビン酸
効能・効果 → しみ、そばかす、日焼け等の色素沈着緩和
歯ぐきからの出血、鼻時の予防(歯槽膿漏)
体内の脂質を酸化から守り皮膚粘膜の正常
メラニンの産生抑制
鉄が吸収されやすいように保つ

『ビタミンC』と『鉄分』を一緒に摂ると鉄分の吸収率があがるよ
ビタミンD
一般名・医薬品名 → エルゴカルシフェロール
効能・効果 → くる病の予防、骨歯の発育不良、ビタミン補給
腸管でのカルシウムの吸収や尿細管での再吸収を促して骨の形成を助ける
注意事項 → 高カルシウム血症、異常石灰化

骨の健康維持に不可欠なビタミンだよ
カルシウムの吸収を助けて骨を丈夫にしてくれるよ
ビタミンK
一般名・医薬品名 → フィトナジオン
効能・効果 → 炎症を起こした歯周辺組織からの出血抑制
骨へのカルシウム定着、血液凝固

『ビタミンK』は大腸で産生されるよ
ビタミンE
一般名・医薬品名 → トコフェロール酢酸エステル
効能・効果 → 末梢循環障害、過酸化脂質の増加防止
ビタミンの役割と効果
『ビタミン』は、体の健康を維持するうえで欠かせない栄養素です。脂溶性ビタミン(A・D・E・K)は体内に蓄積されやすく、過剰摂取に注意が必要ですが、視力や骨の形成、抗酸化作用などに重要な役割を果たします。食品では、にんじんやレバーに豊富なビタミンA、魚やきのこ類のビタミンD、植物油やナッツのビタミンE、緑黄色野菜のビタミンKが代表例です。
一方、水溶性ビタミン(B群・C)は体内に貯蔵されにくく、毎日の食事から補うことが基本です。ビタミンB群はエネルギー代謝を助ける役割があり、豚肉・卵・穀物に多く含まれます。ビタミンCは免疫機能の維持や抗酸化作用に関わり、柑橘類やピーマン、いちごなどで摂取できます。ビタミンはそれぞれ異なる働きを持つため、日々バランスよく食品から摂取することを意識したいですね。
ビタミン摂取の目安と注意点チェック
上記でも注意点を少し書きましたが、ビタミンを効果的に摂るためには、目安量や過剰摂取・不足のリスクを理解することが大切です。以下のチェック表を参考に、自分の生活習慣を見直しましょう。
| 項目 | チェック |
| 食事でビタミンをバランスよく摂っているか | □ |
| サプリメントを使用する場合、医師や薬剤師に相談したか | □ |
| 薬との相互作用(例:ワルファリンとビタミンK)に注意しているか | □ |
| 過剰摂取や不足のリスクを理解しているか | □ |
脂溶性ビタミンは過剰に摂ると肝障害や高カルシウム血症の原因になることがあります。水溶性ビタミンは不足しやすいため、毎日の食事でしっかり補うことが重要です。サプリメントを活用する場合も、必要量や目的に応じた選び方を意識することが大切です。
看護現場でのビタミン活用と実践例
看護の現場では、患者の栄養アセスメントや健康指導にビタミンの知識が役立ちます。たとえば、高齢者や偏食のある患者は、ビタミンB12不足による貧血や末梢神経障害のリスクがあります。看護師は食事内容を確認し、必要に応じて医師に相談することで、症状の予防や改善につなげられます。
また、患者がサプリメントを使用している場合は、薬との相互作用や過剰摂取のリスクも確認が必要です。実践的には「どのビタミンが不足しているか」「日常生活でどの食品を増やすとよいか」を具体的に提案することで、患者の自己管理能力向上にもつながります。こうした視点は、看護学生が学習する際にも、症例を通じて理解を深める良い練習になります。
ビタミン一覧(印刷可能)

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おわりに
私自身『ビタミン』は身体にいいのだろうという認識だけで知ってような気になっていましたが、学習を進めるうちに摂取しておけばいいというものではなく、相互作用や過剰摂取にも気を付けた上で上手に摂っていくことが大事なのだと実感しました。食事は日々の大事な活動の一つなので、看護の場では患者さんの栄養歴や食事状況のアセスメントに「ビタミン摂取に関する視点」を加えることでより患者様に寄り添った看護が実践できるのではないでしょうか。
ではでは今日も1つでも幸せが多い一日でありますように🐾

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※自分なりの自習まとめなので、間違いもあるかもしれません💦
学んでいく中で追加点や変更点ができましたら都度訂正していきますので
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